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研究者総覧「情報知」

社会システム情報学専攻

氏 名
久木田 水生 (くきた みなお)
講座等
情報創造論講座
職 名
准教授
学 位
博士(文学)
研究分野
哲学 / 倫理学
久木田 水生

研究内容

数学の哲学,言語哲学,技術哲学,技術倫理

「言葉はどのようにして意味を持つのか」というのが私の研究の中心的なテーマです。このテーマに対して私は以下のようなアプローチを推進しています。 (1)形式的アプローチ:言語の持つ論理的な側面に焦点を当て、形式論理の手法に基づいて言語それ自体の持つ構造やダイナミクスを探求します。 (2)語用論的アプローチ:実際のコミュニケーションの場面で私たちが何を達成しているのか、あるいは何を達成しようとしているのかを考察することによって、発話の意味を探ります。 (3)技術論的アプローチ:情報技術(ここには言語や文法などの抽象的なものも含まれます)とそれを利用する主体(あるいは共同体)の間の複雑な相互作用に注目して、人間の認識やコミュニケーションの特徴を考察します。 また私は情報技術が社会に与える影響や、その倫理的な問題についても考えています。特に最近ではロボット技術の倫理的問題について工学者や倫理学者と共同で研究を行っています。

経歴

  • 2005年,京都大学で博士号取得(文学博士).2014年より名古屋大学大学院情報科学研究科准教授.

所属学会

  • 日本哲学会
  • 応用哲学会
  • 科学基礎論学会
  • 日本科学哲学会
  • 関西哲学会
  • 京都哲学会
  • 中部哲学会

主要論文・著書

  1. ``Another case against killer robot'' in Sociable Robots and the Future of Social Relations, Frontiers in Artificial Intelligence and Applications, Volume 273, Dec. 2014, pp. 291-295.
  2. ``Can robots understand values?: Artificial morality and ethical symbol grounding.'' In Proceedings of 4th International Conference on Applied Ethics and Applied Philosophy in East Asia, Feb. 2014, pp. 65-76.