本システムでは,この3つの方法をパラメータフレームにおける''Safety''の値 によって使い分けている3.3.また,回避状態での速度については,設定された回避速度の値3.4に従う.これらの方法についての基本的動作はすでに述べたので,以 下は図を使用しながら具体例を説明する.
このパターンでは,回避判断状態である限り,図3.3のように,主体が単位時間前の相手の位置を目指し,
移動していく.その際,主体の座標
(x[n],y[n])と相手の単位時間前の座
標
(Ox[n-1],Oy[n-1])との角度dOthetaを,Thetaメソッドにより計算
する.
したがって,移動距離はX座標,Y座標の成
分別に計算すると,
(3.14) |
(3.15) |
このパターンでは,回避判断状態である限り,図3.4のように,主体が,a時間
後に予想される相手の位置を目指していく.その際,主体の座標
(x[n],y[n])と
相手のa時間後に予想される座
標
(Ox[n+a],Oy[n+a])との角度dOFthetaを,Thetaメソッドにより計算する.
したがって,移動距離をX座標,Y座標の成
分別に計算すると,
(3.16) |
(3.17) |
このパターンは,回避判断状態であるかどうかに関わらず,進行する方向は通常
の状態の
移動する方向と同じである.
したがって,移動距離をX座標,Y座標の成
分別に計算すると,
(3.18) |
(3.19) |