Next: 対人回避行動のアルゴリズム
Up: 対人回避判断のアルゴリズム
Previous: パーソナルスペースに相手が存在するかの判断
基本的には,2.2.3節で説明した回避判断方法に基づき,回避判断を行う.
まず,回避判断をする主体の現在位置を(X,Y)とすると,現在プログラム中に
存在しているすべての人間または目標地点の座標を,座標変換であるChangeメソッ
ドを用いて,(-X,-Y)だけ平行移動し,主体と主体の目標地点との角度
dGthetaに対し,-dGtheta一次変換し,変換後の座標系を生成し,その座標
系に基づき回避判断を行う.
具体的な例として,図3.1および図3.2
を用いて説明する.
図3.1では,主体の現在位置を
(x[n],y[n]),単位時
間前の座標を
(x[n-1] ,[n-1])とし,回避判断対象の相手の現在位置を
(Ox[n],Oy[n]),単位時間前の座標を
(Ox[n-1],Oy[n-1])とし,さらに,主体の目標地点の座標を(Gx,Gy)とし,主体と目標地点の角度をdGThetaとしている.
このとき,座標上のすべての点に対し,Changeメソッドを用い,
(-x[n],-y[n])平行移動し,-dGtheta一次変換すると,図
3.2のようになる.ここで,回避判断についての条件式は以
下のようになる.
Figure 3.1:
Java座標系における座標表示
Figure 3.2:
Java座標系変換後における座標表示
|
Hiroyuki Furukawa
2000-04-08