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ある物体が, ユーザの期待する物体とどれだけ特徴が類似しているかを表す
物体の特徴量Aを以下の要素を用いて表す.
- 色指向性 a1
色についての定量的評価を与える量.
ユーザの望む色とどれだけ近いかを表す.
物体のRGB値を事前に用意した標本のRGB値との距離を出して算出する.
- 形状整合度 a2
形状についての定量的評価を与える量.
ユーザの望む形状とどれだけ近いかを表す.
多角形についてはハフ変換による線分抽出により辺の数を評価し,
円については複雑度を用いる.
- 大きさ a3
他物体との相対的な大きさ. 面積を用いる.
- 物体間の距離の近さ a4
対象物体が視野内にあるかの判定と,
視野内での物体間の距離の定量的評価を与える量.
物体の重心間の距離を用いる.
(x1,y1)にある物体に対して, (x2,y2)にある物体のa4を
以下で定義する.
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(2) |
a,bは定数である. ただし,
.
Fig.はa = 0.7,
の大きさの視野の
中心(0,0)に対するa4を図式化したものである.
図:
distance from (0,0)
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これらanの要素を全てで規格化し,
物体iの特徴量 Aiを次式で定義する.
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(3) |
wkは重みで, 条件に応じて適当な値をあてる.
Yutaka Sugano
平成13年3月15日