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物体間の位置関係

 ユーザとカメラは空間を共有しており, 同一の方向を向いている状況を 想定する.
 物体の相対的な位置を表す「〜の右」「〜の前」といった定性的な表現は 離散的に表せない曖昧さを持つ. Fig.[*]では, BはAに対して右にあるとも言えるし, 上にあるとも言える. 「とても右らしい」, 「あまり右らしくない」という量を定量的に 表したものを右指向性と呼び, BのAに対する右指向性 $D_{B \rightarrow A}^{right}$を次式で定義する.

 \begin{displaymath}D_{B \rightarrow A}^{right} =
\begin{cases}
1 - \dfrac{1}{...
...\
0 & \text{$\lvert \theta \rvert>\pi/2$ のとき}
\end{cases}\end{displaymath} (1)

 $\theta$はBのAに対する角度(Fig.[*]), aは定数である. $0 \leq D^{right} < 1$の値をとる.
 Fig.[*]は(x,y)平面原点 に対してDrightを図式化したものである.  同様に左, 上, 下など, 総称して向き指向性( Dorientation)と呼び, ([*])式と同様に求められる.


  
図: orientation of object
\begin{figure}
\begin{center}
\epsfile{file=migirasisa.eps,scale=0.60}
\end{center}\end{figure}


  
図: Dright(''right''directivity)
\begin{figure}
\begin{center}
\epsfile{file=right3.eps,scale=0.50}
\end{center}\end{figure}



Yutaka Sugano 平成13年3月15日