<振り返って>(私見)

1.ルートに関して

 トロン・パス超えをトレッキングの計画に入れる場合、注意する点は「高山病対策」と「天候の変化」と言える。高所順応に応じて高度を上げることと、トロン・パスの天候の状況によってはトロン・フェディで天候の回復を待つ必要が生じる可能性がある(最悪の場合、トロン・パスを通過できない可能性もありうる)。従って日程にはそれなりの予備日が必要である。
 ルートについては街道であれば特に迷う心配はない。ただし雨季には土砂崩れなどでルートが崩壊すると予想される場所か何個所かあり、右岸・左岸のどちらのルートを進むのか、場合によっては迂回できるのかといったことを把握する必要がある。トロン・パス超えのルートは、トレースが残らないほどの積雪の場合は(トレッキングとしての)トロン・パスの通過は事実上無理といえる。

2.宿泊、食事

 街道のロッジやゲスト・ハウスに泊まる限り、お金さえあれば食事や寝床の心配はない。ただしシーズン期間中はトレッカーが多いので、部屋を確保する意味でも早い目に到着すべきである(トロン・フェディの場合は特に)。その方がいい宿、いい部屋を選ぶだけの選択肢が選られる。時期にもよるがトロン・フェディなど奥地はかなり冷えるのでシュラフは冬用をもっていったほうがいい。
 基本的にロッジやゲスト・ハウスはルーム・チャージよりも夕食や朝食などの食費で収入を得ているようである。特に、メニューは統一されたものでも実際に出てくる料理はまちまちなのでどこの宿にするかは重要。宿選びはその街での滞在を快適に過ごせるかどうかを大きく左右する。その点、今回のトレッキングはガイドのバハドールさんのおかげてどこもいい宿に泊まれて、たいていうまいものにありつけたと言える。

3.その他

 ヤク・カルカで宿の主人に頼んだ絵はがき、ジョムソン、マルファで出した絵はがき、そしてタトパニの雑貨屋のメールボックスに投函した絵はがき、最後にポカラで出した絵はがき、これら全て日本に無事届いた。なのにトレッキングの出発前にカトマンドゥのホテルのメールボックスに入れた絵はがきが届いていない(--;。

 

参考ガイドブック

 いずれも英語版ですが、掲載されている情報の濃さからガイドブックとしてお勧めです。日本国内では洋書は高価ですが、空港の書店(シンガポールなど)やカトマンドゥ市内タメルの観光客向け書店などで入手できます。

 ・Trekking in the Nepal Himalaya(7th Edition,1997), Stan Armington, Lonely Planet Publications.
 →ネパール全体の各トレッキング・ルートのガイド。

 ・Trekking in the Annapurna Region(2nd Edition,1996),Bryn Thomas, Trailblazer Publications.
 →アンナプルナ領域のトレッキング・ガイド。掲載されているルート・マップが詳細。
 



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