研究室探訪
情報システム学専攻・集積システム論講座・高木研究室
「情報家電」や「ディジタル家電」といった言葉が,テレビニュース
や新聞紙上を賑わしています。インターネットが一般家庭に広く普及し,
テレビの地上波ディジタル放送も始まりました。パソコンはもちろん,
テレビやDVDレコーダ,エアコン等々,あらゆる家電製品にマイクロ
プロセッサ(コンピュータ)が組み込まれています。近い将来,種々の
家電製品がネットワークで繋がり,より快適な生活環境が構築されるよ
うになります。これらの情報家電製品や携帯電話の中核をなすのが,マ
イクロプロセッサや信号処理プロセッサ,種々の専用回路や周辺回路を
数ミリ角の半導体チップに集積した「システムLSI」です。このよう
な集積システムの回路規模は,ほぼ1年半で2倍のペースで増大してお
り,その設計及び設計支援が重要な研究課題となっています。
我々の研究グループは,集積システム設計における論理合成,動作合
成レベルの設計技術,演算回路や暗号処理回路等の要素回路の設計等に,
理論と実践の両面から取り組んでいます。また、ポスト半導体回路の有
力候補である、超伝導単一磁束量子回路(SFQ回路)の設計及び設計
支援の研究にも取り組んでいます。