2013年03月01日山田 晃久 M2(情報システム学専攻)
組織的な若手研究者等海外派遣プログラム
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組織的な若手研究者等海外派遣プログラムにより、2012年9月4日から10月1日の1ヶ月弱の間、オーストリアのインスブルック大学(University of Innsbruck)に滞在する機会をいただきました。
今回の派遣では,Institute of Computer Scienceの Aart Middeldorp 教授のグループで、以前から興味があった結合律と交換律(AC)を法としたTRSの停止性証明法に関して共同研究を行いました。Middeldorp 教授は項書換え系(TRS)の分野で最もよく知られた研究者の一人であり、教授のグループでは Termination Competition で毎年上位にランクインする停止性証明ツール Tyrolean Termination Tool や、AC を法とした完備化ツールmascott など多彩なツールを開発されています。 滞在中はディスカッションを通じて多くの示唆を頂いたり、私が提案した手法を上記のツールに実装して実験するなど、単独では成しえなかった研究を行うことができました。また帰国後もメールベースで議論を進め成果を共著論文に纏めるなど、人脈を築けたという意味でも有意義な滞在となりました。
インスブルックはチロル地方の州都であり、美しい町並みと間近に迫るアルプスの山々とのコントラストが印象的です。9月の滞在ながら後半には初雪が降るほど涼しく、夏はハイキング、冬はスキーが盛んな、山好きが多い街です。滞在中の週末にはMiddeldorp 教授のご家族とハイキング(登山)に行ったり、研究科主催のハイキングイベントに参加したりと、アルプスの自然を存分に楽しむことができました。
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写真:インスブルック旧市街のランドマーク「黄金の屋根」
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