2007年01月22日社会システム情報学専攻・知識社会システム論講座
渡邉研究室(渡邉豊英教授、加藤ジェーン助教授、朝倉宏一助教授、小尻智子助手)
渡邉研では、「もの」から「こと」へ価値がシフトしている知識基盤社会において、人間の知的活動を支援するための知識技術を確立することを目指しています。知識基盤社会の構成を人と環境と捉えたときに、人の知的活動は、他者とのコミュニケーション、あるいは環境との相互作用から生じます。そこで、『人と人』、『人と環境』、『環境』の3つの視点からそれぞれ研究を行っています。
『人と人』では、ユーザの意識を投影した仮想空間を構築することで、人間間の知識の相互作用の支援を目指しています。具体的には、分散協調技術を用いた複数の学習者による協調学習支援システムや情報コミュニティを演出する地理情報システムなどを構築し、また創造活動を支援できる知識基盤アーキテクチャの提案と実証と共に、シミュレーションに基づく社会システムの視点解析などの課題に取り組んでいます。『人と環境』では、アドホックネットワークなどの環境ネットワークの視点から、人間の知的活動を支援する環境の構築を試みています。『環境』では、様々なセンサーから獲得された情報から環境に存在するオブジェクトやイベントを認識しています。具体的には、折紙教本の認識や、動画像からの交通情報抽出を行っています。