2005年06月21日メディア科学専攻
三輪研究室

認知科学の領域で、人間の高次思考過程を研究しています。特に、科学的発見、より一般的には創造的思考過程に興味があります。我々は、人間の高次思考過程を明らかにするためには、重要な現象をできる限り幅広く取り上げて、そこに発現するプロセスやメカニズムを、個別的かつ丹念に研究することが重要であると考えてきました。結果として、この10年の間に取り上げたテーマ、および現在取り組んでいるテーマは、創造性、発見、協同、洞察、外的資源、類推、探索となりました。我々の研究室では、これらのテーマを、(1)「計算機モデルの構築」(人間の心の模型を作る)、(2)「心理学実験」(心というブラックボックスの中身を探る)という2つのアプローチに基づき研究しています。また、学習科学や情報システム学との橋渡しを意識しながら、発見や創造の領域における学習支援や発想支援のための(3)「計算機システムや授業プログラムを開発」しています。我々の研究室では、理系/文系、工学系/心理系という概念は存在していません。研究室では、計算機端末に向かいシステム構築に励む人と、実験室で人間相手に実験を行う人が、相互作用しつつ共存共栄しています。○

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