2016年05月13日山本 修一郎 教授(情報システム学専攻)2016/4/1着任

2016年4月に情報システム学専攻ソフトウェア論講座に着任しました山本修一郎です。

これまで、日本電信電話公社に入社後、NTTデータ技術開発本部副本部長、システム科学研究所所長を経て、2009年に名古屋大学情報連携統括本部戦略室の教授に着任した後、情報システム学専攻でも教授を兼任してきました。

企業の研究実用化部門で、プログラミング言語処理系、ミドルウェア、ICカード、RFIDなどのシステム開発を実践してきた経験から、ソフトウェア工学、要求工学、エンタープライズ・アーキテクチャ、システムの信頼性保証について研究してきました。また、システム開発によって新たな価値を創造するためのイノベーションについても研究しています。多くの大規模システム開発を経験したことから、システム理論、要員間のコミュニケーション、プロジェクトマネジメントについても研究しています。

これらの研究分野は、相互に関連があるにもかかわらず、従来から個別に発展しており、知の断片化が進んでいます。このため、図1に示すように、これらの多様な知識を、価値のある人工物を創造するための知識連鎖として、統合する研究を進めています。

  • 価値創造の知識連鎖

    図1 価値創造の知識連鎖

この知識連鎖では、価値のある人工物を創造するためのイノベーション知識、それを実現するための開発知識、開発を支える支援知識があります。

人工物の開発知識は、要求知識、アーキテクチャ知識、高信頼性保証知識から構成されます。人工物の開発を支える支援知識は、複雑な人工物のあり方についてのシステム知識、コミュニケーション知識、マネジメント知識から構成されます。

このような「価値創造の知識連鎖」の概念によって、細分化・複雑化・大規模化する人工物の知を統合していきたいと考えています。

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