2009年09月17日社会システム情報学専攻

 情報科学研究科が創設されて今年で7年目を数えています。社会システム情報学専攻も当然ですが、7年の歴史を刻んで、丁度専攻長としての役目が一巡してきたところです。この間に専攻の行事・活動もかなり整備されてきました。4月の中間審査会(M2、D2、D3以上を対象)及び大懇親会、8月の大学院入試、10月の専攻内インターンシップ(M2を対象)、2月の修論審査会、2月の大学院入試、また昨年度は1年を通しての教員インターンシップ、1月の専攻スタッフ新年会、6月の名大祭参加、9月の日本社会情報学会合同大会や情報学ワークショップへの講座横断的参加、専攻ホームページの整備(研究室紹介、修論発表記録など)、そして今年度はさらに今までの試みに加えて、7月の国際会議KES/IIMSS2009に講座横断的な企画による招待セッション運営、「名大の授業」の構築とそのための講義(社会システム情報学特論)のビデオ撮り、専攻スタッフ全員による一般啓蒙書の執筆、京都大学フィールド研究会との連携講演会開催など、新しい試みも積み重なってきています。教員インターンシップとは教員がそれぞれの研究的な話題を話すことによって、専攻の協同的活動を推進しようとするもので、専攻会議の後の時間を利用して毎回実施されています。講演会のように固くはなく、自己紹介的な、そして緩い喋り方の中に、専門領域が非常に多様な社会システム情報学専攻のスタッフもそれとなく、与して相互理解を図っています。正にこの時間は教員間の相互融和の場となっています。それは、専攻内インターンシップという形で学生間にも伝わっていて、専門分野横断的な雰囲気と、そのための説明に対する工夫、努力は学生においても試練の場であると同時に、社会システム情報学専攻に所属したことの意味を実感させていることと推測します。「社会」、それは人と人との繋がりを表し、「情報」はその人と人とを繋ぐ潤滑剤であり、より効果的な潤滑剤であるべく、情報をきちんと操作する視点と、処理する機構を考えていくこと、そしてそれらが相乗的に共成していく仕組みを築いていくことが、社会システム情報学専攻に与えられた課題であり、積極的に見て試みています。社会システム情報学専攻の面白さを味わっていただくためには、ぜひ専攻のホームページを探索してください(http://www.ss.is.nagoya-u.ac.jp/)。

きっと面白い発見があることと信じています。それは研究成果だけでなく、また専攻のスタッフ、学生の大学人としての活動だけでなく、大学という場を活動の舞台として立ち回る人の、人々の繋がりを垣間見ることができます。最後ですが、専攻のロゴを作成しました。Systems and Social Informaticsです。また、最近の試みとしてDesign of Intelligent Environmentを一つのキャッチ・コピーとして今後の展開を見据えています。こんな専攻が社会システム情報学専攻なのです。

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