2007年12月27日社会システム情報学専攻

現在、私たちの周りには目に見えないさまざまな情報通信が行き交っています。「情報化社会」とか「情報社会」という特別な単語を用いなくとも、社会の中の日常システムとして構成され、稼働しています。私たちの専攻では、広い専門的な立場から情報通信技術(ICT:Information Communication Technology)と社会とのよい関係をどのように築いていくのかを探求しています。

専攻内の雰囲気は大変自由で、各教員それぞれが専門の立場を持ちつつ、他分野の先生との連携に挑戦しながら、専攻の大きな目標に向かって教育研究を進めています。社会における人間活動の協調をネットワーク上で支援する研究、健全な社会を構築するための重要要素であるコミュニケーションに関する研究から、ICTを活用した行政サービス及び地域コミュニティのあり方、情報デザイン、哲学的見地からの情報学の構築、科学技術と社会の相互作用、社会に適合した情報基盤設計、などといった研究を展開しています。このように私たちの専攻には、自身の専門分野を持ちつつも文系・理系の既存の枠組みにとらわれない学問領域のパイオニア精神の旺盛な教授陣が揃っています。

在籍する学生の中には、留学生や女子学生の割合も多く、また多様な学部からの出身者がいます。2005年度から専攻内の他のゼミで研究発表と質疑応答を行う専攻内インターンシップを実施しています。日頃当然と考えていた研究の視座に全く新しい視点を見出したり、分野の異なる聴衆に対して如何にして自身の研究の社会的有益性、独自性を伝えられるのか、を考えるよい機会になっていると思います。また、毎年春に前期課程・後期課程全員が発表する中間発表会を開催しており、これは入学生への研究紹介を兼ねて行っており、研究室や講座の壁を越えて討論と親睦の場になっています。広い視野と専門性を備え、将来の社会を見据えたロードマップを描いた上で、独自性のある発想力と実行力を兼ね備た人材を育成していきたいと考えています。

専攻では海外での国際会議発表にたびたびでかけており、学生も積極的に発表しています。リゾート地での開催もあって有意義で楽しい学会も多いです。(写真)

  • 写真: 国際会議の談話スペース

▲このページのトップへ