2005年06月21日メディア科学専攻

専攻イベント

「M2中間発表会」(2005年4月16日(土)9:30〜16:00:IB館中棟1F)
去る2005年4月16日(土)IB館中棟1階にて、メディア科学専攻M2中間発表会が行われました。概要講演・ポスターセッション形式で行った全29発表のうち、6名が以下の各賞を受賞しました。

“教員が選んだ最優秀賞”

栗畑 博幸(村瀬研究室)「運転支援を目的とした車載カメラ映像からの雨天認識」

“教員が選んだ優秀賞”

田中 豊富(齋藤研究室)「言いよどみの質についての分析:遅延聴覚フィードバックを用いた検討」
細江誠一郎(武田研究室)「頭部近傍の頭部伝達関数データベースの構築及び音場解析」

“学生が選んだ最優秀賞”

大石 康智(武田研究室)「基本周波数とスペクトル包絡を利用した歌声と朗読音声の識別に関する検討」

“学生が選んだ優秀賞”

細江誠一郎(上記に同じ)
山田 善之(武田研究室)「音声認識システムの和速分析による性能改善」
田中 豊富(上記に同じ)
小酒井一稔(長尾研究室)「個人用知的移動体における追体験支援システム」

・平成17年度講義関係(専攻特論に限る)
-メディア科学特論(前期:オムニバス方式)
メディア科学の基礎、メディアを処理・表現する知的機械の創造および人間の認知機能野解明を目指して、人間にとってのメディア科学について講述する。本特論は、基本的にはメディア科学専攻に複数教官によるオムニバス形式で実施し、メディア科学全体についての概要と各専門分野における基本的重要事項ならびに最新の技術動向について講述する。
-自然言語処理特論(後期:大西昇教授)
自然言語の文法理論、形態素解析、構文解析、意味解析、談話理解、自然言語の生成および自然言語による対話システムについて講述する。自然言語処理全般についての歴史的・技術的な背景を明らかにするとともに、各項目分野における最も基本的かつ重要な技術と実際的手法ならびに、これらを実際の対象へ適用する場合に生ずる各種の問題点とそれらの具体的解決法を詳細に論ずる。
-映像処理特論(後期:村瀬洋教授)
映像中の物体抽出や物体認識、映像の検索、内容理解などの映像処理に関する発展的な手法、及びその基礎となる動画像処理、映像特徴の抽出、物体形状モデル、パターン認識の基礎理論、学習理論などを講述する。映像処理全般についての歴史的・技術的な背景を明らかにするとともに、各項目における重要な技術とそれを実際の対象へ適用する際に生じる各種の問題点と具体的な解決法を詳細に論ずる。
-音声音響信号処理特論(前期:武田一哉教授)
音声の生成モデルと音声知覚、音声のディジタル信号処理、音声の音響分析、音声情報の符号化、音響信号の3次元知覚、音響信号の符号化、3次元音響信号の分析と合成、音響によるヴァーチャルリアリティについて講述する。音声音響信号処理全般についての歴史的・技術的な背景を明らかにするとともに、各項目分野における最も基本的かつ重要な技術と実際的手法ならびにこれらを実際の対象へ適用する場合に生ずる各種の問題点とそれらの具体的解決法を詳細に論ずる。
-医療・福祉情報処理特論(前期:森健策助教授)
医用画像処理、仮想化人体モデリング手法、視聴覚などの聴覚・運動機能の工学的代行手段などの情報処理技術と、その医療・福祉分野での応用を講述する。医療・福祉情報処理全般についての歴史的・技術的な背景を明らかにするとともに、各項目分野における最も基本的かつ重要な技術と実際的手法ならびにこれらを実際の対象へ適用する際に生ずる各種の問題点とそれらの具体的解決法を詳細に論ずる。
-認知情報処理特論(前期:三輪和久教授)
人間の情報受容及びその生成過程を情報処理の視点から解明する。入力系としての視聴覚系の機能とその生理的基盤、さらにマルチモーダルな情報の統合的知覚とそのモデル、また、出力系としての音声言語の生成に焦点をあてて講述する。
-ヒューマンインタフェース特論(集中:三宅なほみ非常勤講師)
人間相互の間および人間とモノとの間に交わされることばや行為による情報伝達や、それらを通して得られる相互理解の形成過程において生じる諸問題を議論する。特に、人間の協調的な認知処理活動とそれを支える文化や社会の特性について講述する。
-情報行動特論(前期:齋藤洋典教授)
人間を取り巻く環境から情報を抽出し、抽出された情報に意味を付与し、それらの処理活動の所産を行為として遂行する一連の人間活動の循環・連鎖特徴について議論する。特に、人の高次情報処理活動が、認知と理解と行為の遂行にわたる相互作用を通して、行動主体と環境との関わりにおいて統合的に実現されていることに注目し、これを身体性認知科学の観点から講述する。○

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