2005年11月28日計算機数理学専攻
国際会議 SciCADE05(サイケディー05)
本専攻と名古屋大学21世紀COEプログラム「計算科学フロンティア」主催(日本応用数理学会、日本数学会共催)の国際会議が、5月23日から27日までの5日間にわたって、名古屋国際会議場で開催されました。微分方程式の数値解析の理論と応用、ソフトウェア開発を主テーマとする科学技術計算に関する会議で、1993年以来、欧米、オセアニアで隔年ごとに開催されてきたシリーズSciCADE(サイケディー)の第7回にあたります。
国内から81名、海外からも、米国、ドイツ、イタリアをはじめとし、28か国から172名の参加があり、招待講演9件の他、ミニシンポジウム(オーガナイズドセッション)の発表28セッション117件、一般投稿の発表17セッション71件が、5会場に分かれて行われました。さらに、この分野のパイオニアであり、2月に急逝されたスウェーデンの数学者Gerumund Dahlquist 氏を追悼する特別講演が5件行われ、5日間の講演総数202件というなかなか盛大な会議となりました。SciCADE05の看板が見える写真は、招待講演者の一人、山本昌宏氏(東京大学)が講演直後にSyvert Norsett 教授(ノルウェー理工科大学)と歓談される様子を写したものです。
26日夕刻には、コンファレンスディナーが催され、通常のようなスピーチの他、「国別対抗歌合戦」で大いに盛り上りました。各国の研究者が親交を深めるという意味でも大きな成果があったと思われます。なお、国際会議SciCADEは、2007年サン・マロ(フランス)、2009年北京(中国)での開催が予定されています。