2006年08月10日複雑系科学専攻
専攻紹介
複雑系科学とは、化学、物理学、生物学、経済学など、既存の独立した学問を横断的に再認識して、普遍的な知見や法則を探し出していこうという新しい学問分野です。これまでに、化学なら物質の反応、物理学なら物体の法則、経済学なら経済活動などと、それぞれ個別の現象を研究してきたのですが、これらはみな複雑なシステムが示す振る舞いとして共通性があることがわかってきました。そのため、私たちはそれらを包括的に複雑系として捉え、そこにひそむ新しい原理や法則を解明しようとしています。
学生の皆さんへ
専攻内の6講座には、理学、工学を問わず既存の学問分野で実績のある教授陣が集結しています。また、本専攻は学際的ゆえに、学生にもメリットは多いと思います。一つには、どのような資質を持った学生にも自分に合う研究テーマが見つけられ、自分の能力を存分に発揮できるでしょう。また、新しい学問分野ですから、新しいタイプの研究者を輩出しやすいと思います。私たちも、社会貢献できる人材を育てていきたいと願っています。
本専攻の活動
本専攻には様々な分野の研究者が見えるので、お互いの研究内容を相互理解し、新たな研究テーマを生み出すための「複雑系科学専攻セミナー」を開催しています。それぞれの講座から、交代で講師にでて頂いています。興味のある方は、ご参加ください。
また、内外の研究者との交流を通じて複雑系科学における研究を進めるために、平成17年度は「計算科学シンポジウム」を開催しました。