名古屋大学大学院情報学研究科複雑系科学専攻情報複雑系計算論講座
渡辺研究室
色々な人たちが、色々な所から集まってくれて、研究室が構成されています。
やっていることも色々ですが、例えば、
2021年度も、
大学院博士課程前期課程、および後期入学の大学院博士課程後期課程
の募集が2021年7月上旬に、選考が2021年8月上旬に予定されています。
また、例年、年明けには、2月の前期課程、および前期入学の後期課程の募集が行われてきました。
物の流れの解明では、主に流動現象を対象に、 非定常の現象の発達過程を数値的に予測するとともに、 共同研究者の皆さんとの実験的な検証を行っています。 具体的に扱っている流れ場の例としては、回転する2重円筒管間の流れ、 回転する円盤まわりの流れ、一様なチャンネル中におかれた物体まわりの流れ、 血管や気管などの生体に現れる流れなどがあります。 回転する流れにおいては、主に、突然流動が始まる場合に、 流れが定常的に安定するまでに見られる遷移ダイナミクス現象や、 曲率の効果が流れの安定性に及ぼす影響などを調べています。 チャンネル流や生体流では、古くからの離散化法に加えて,メモリ分散、 メモリ共有のネットワークコンピューティングを目指した、 粒子法などに取り組んでいます。 また、数値的に得られた結果を分かりやすく表示するためには不可欠な ビジュアライゼーション(可視化)では、 各種のアプリケーションを用いたマルチメディア処理も行っています。 さらに、膨大な数値データの中から意味のある情報を取り出すことは、 現象理解に重要である一方で、これはデータマイニング,発見科学として、 知的問題解決過程においても重要な課題です。
情報の流れに対しては、主に空間情報に関する知的推論や、 人間とコンピュータ,および、 コンピュータ同士のコミュニケーションについて取り組んでいます。 空間情報の対象は、一般画像認識、 一台あるいは複数台のビデオカメラからの画像、 描画ツールで描いた略式図、移動エージェントが持つ空間マップ、 設計支援システムで描いた図面などを対象としています。 これらの空間情報から推論を行うためには、まず、空間情報を認識・ 理解する必要があります。 また、ビデオカメラの画像から物理空間を認識するためには、 画像から物理空間を把握する校正作業が求められます。 このため、効率的なカメラ校正法、画像認識法について考えています。 また、問題解決のためには、推論ルール、ヒューリスティック法、強化学習法、 評価関数法、遺伝アルゴリズムなどを用いています。 コミュニケーションのためには、専用のグラフィック画面やWebページ、 コンピュータ間通信を利用します。 これらで用いる処理アルゴリズムは、それぞれふさわしい言語でプログラム化し, 統合された後に、一つのシステムとして仕上げられていきます。
学部の研究としては、情報学部自然情報学科複雑システム系として、 情報科学系の研究を進めています。 これまでにも、複数の物体の位置関係の空間推論、 ビジュアルコミュニケーション、古典・非古典論理に基づく定理の自動証明、 エージェント群の回避行動、図情報を用いたヒューマンインターフェイス、 ユビキタス環境における人の行動のモニタリング、 物理現象の可視化のためのアニメーション環境の構築などを行ってきました。 これらは、大学院の研究として引き続き取り組むこともできます。
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