MPIのインストールと設定(for linux)
動作はRedHat7.3で確認しました。ただし、使用する環境によって設定方法がことなる
かもしれません。
前準備
MPIによって他のPCを動作させるためにはrshが使用可能である必要があります。
まず、rshがインストールされているか調べるにはktermなどのターミナルで
>rpm -qa|grep rsh
と入力します。rshがインストールされていると
>rsh-xx.xxx
>rsh-server-xx.xxx
と表示されます。xxにはバージョンが表示されます。
rshが動作しているかをしらべるには
>redhat-config-services
と入力しrsh,rloginのところにチェックが入っているか確認します。
チェックが入ってなかったら、チェックを入れて開始ボタンをクリックします。
rshのインストール、動作を確認したら、次はrshを使用するために設定ファイルを
2つ編集します。編集するファイルは‾/.rhosts, /etc/hosts.equivです。
‾/.rhostsは
ホスト名 ユーザー名
/etc/hosts.equivは
ホスト名
の書式で編集します。
ここまできたら
>rsh 並列処理に用いるホスト名 ls
と入力してみましょう。設定が適切に行われていれば指定したホストでlsを
実行した結果が表示されます。
出来ない場合はgnome-lokkitなどを用いてファイアウォールを無効にして見ましょう。
ただし、セキュリティ面では不安が残ります。
ダウンロード
MPIを使用するためにMPICHのホームページからmpich.tar.gzをダウンロードします。
展開
mpich.tar.gzを保存したディレクトリに移動し
>tar zxvf mpich.tar.gz
と入力し、展開します。そして
>cd mpich-x.x.x
と展開したディレクトリに移動します。そして
>./configure
>make
とすれば、インストール完了です。すべてのユーザーでmpiのコマンドmpicc,mpirunなどを使用したい
ときは./configureの段階で
>./configure -prefix=インストールしたいディレクトリ
>make
>su
>make install
の順でインストールします。
c++のプログラムでMPIを使用したいときは./configureを
>./configure -c++=g++
と指定してmakeします。するとmpicxxというコマンドが作られプログラムを
コンパイルするときにmpicxxを使用すると、c++のソースからMPIを用いることが出来ます。